留学生活は豊かに、余裕をもって過ごしたい
母の友人が紹介してくれた家庭教師という仕事。
教諭という職を手放した負い目なのかもしくはプライドからなのか、“先生”と呼ばれる仕事は何となく避けたいと考えていました。
でも、少しでも生活費の足しがあると嬉しいのは事実。私は胸の内にあるもやもやを断ち切って、週に一度の家庭教師をすることに。
半年という留学に母から預かった金額は3万元でしたので、バイトも何もせずに生活するとなると、一日に使用できる金額は200元。
朝は家で済ますとして、昼・夜と外食に手を出せばあっという間に無くなってしまう、まさに雀の涙ほどの生活費。友達と一緒に遊ぶなんてもってのほか。
と言っても、食費をケチって生活することができれば全く問題ないです。
台湾名物の盧肉飯なんて、場所によっては30元で食べられますからね。
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ちなみに、留学資金はしっかり貯めていました。預け口となっていた母の「ギリギリの方が良いでしょう」という意向に従ったまで。
かかる費用は少ないに越したことはなかったので、「何とかなるでしょう、むしろ何とかしてみせる!」と、母の指定した金額に文句は言いませんでした。
バイトは結構見つかります。
台湾はそこらじゅうに飲食店が並んでいますので、選り好みをせずに『徵』という字を見つけては「働かせてください!」と言えばいいのです。
私がそうしなかったのには2つ、理由があります。
※どちらも場所によることは頭に入れておいてください。
1.一日中拘束されてしまう
台湾では大体、午前中か午後かでアルバイトを探しています。
運が良ければ3時間~4時間で探しているところもあるみたいですが、基本は上のように拘束されると考えてもらえれば。
中国語を学ぶにはアルバイトをするのが手っ取り早いことはもちろん理解してはいるのですが、要領の悪い私が午前中の授業を終え、アルバイトをし、夜くったくたになりながら宿題をこなすという生活ができる気がしませんでした。
叔母さんとの時間も確保したいとなると、なかなか難しくて断念。
2.突然の呼び出しに応えなければならない
割と頻繁にバイトさんが来ないということが起こるので、その穴埋めに呼び出されることがあります。
私の友人の一人が、オーナーの突然の呼び出しに応えるため頑張っていて、友達との予定を立てることができないと非常に困惑していました。
ザラにあるんです。
なので、毎週何曜日の何時から何時と、決まった時間にバイトできる家庭教師が一番自分のライフスタイルに合っていました。紹介してくださった叔母さんには感謝してもしきれません。
先週、最後の家庭教師のバイトを終えて振り返ってみると、日本語を教えることって一筋縄ではいかないこと、日本の魅力、外国人の方が日本文化について詳しいことを知ることができて、刺激をもらえたなと。
生活費の足しにと始めた家庭教師ですが、一人の生徒さんに向き合って指導することができる環境も悪くないなと思いました。
3万元あった生活費ですが、1万5千元を残して帰国することができそうです。
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